広部奨学金は、大正2年に奈良女子高等師範学校を卒業された故広部りう様のご厚意により寄附された資金を基金として昭和36年から始められたものです。
 本学より推薦された人物・学業ともに優秀な学生に授与するものであり、今年度も各学部から計7名(3年次以上)、人間文化総合科学研究科博士前期課程1名、博士後期課程1名の合計9名に、学長から授与証が贈られました。


※広部りう様略歴
 奈良女子高等師範学校卒業後、京都及び大阪の高等女学校で教諭を歴任しながら、独学でフランス語を学び、大正13年から4年間、フランスにて家政学を学び学位を取得。帰国後、宮城県及び京都府の女子専門学校の教授を歴任された後、昭和15年、奈良女子高等師範学校教授として研究と教育に献身され、昭和21年勲五等瑞宝章を授けられました。
 昭和37年に逝去されましたが、生前、学術教育に尽くされた功によって勲四等瑞宝章叙勲の栄を受けられました。